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日別アーカイブ: 2025年5月19日

名取工業のよもやま話~未来~

皆さんこんにちは!

株式会社名取工業、更新担当の中西です。

 

 

 

未来の型枠工事:進化する技術と持続可能な働き方とは?


前回は「型枠工事の環境と現場課題」について詳しくご紹介しました。今回はその続きとして、「型枠工事の未来」についてお届けします。

建設業界は今、テクノロジーと人の力を融合させながら、“スマート”かつ“持続可能”な時代へと進もうとしています。型枠工事も例外ではなく、大きな変化の波が訪れています。


◆ スマート型枠の時代がやってくる!

 

● BIM連携による型枠設計の効率化

  • 建築設計で主流となりつつある**BIM(Building Information Modeling)**を型枠設計にも導入

  • 設計図を3D化し、コンクリート量や型枠数を正確に算出

  • 誤差の少ない施工が可能になり、手戻りや無駄が減少

● デジタルプレカット&モジュール化

  • 型枠の部材をあらかじめ工場でカット・加工してから搬入

  • 現場では組み立てるだけで済むプレハブ型が普及

  • 作業時間・労働負担の大幅削減につながる

● ロボットによる自動組立や搬送

  • 自動搬送ロボット(AGV)で資材運搬を自動化

  • 試験的に「自動釘打ち機」や「自律組立装置」なども登場中

  • 高所作業の代替としても注目され、安全性向上に寄与


◆ 働き方改革と人材確保への挑戦

 

型枠工事の未来を考えるうえで、“人の問題”は避けて通れません。
いかに若者が定着し、誇りを持って働ける職場にできるか。それが業界全体の生き残りを左右します。

● DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用

  • 作業記録や出退勤をスマホで管理

  • 職長による指示もタブレットで共有し、ミス防止

  • 働き手の負担を軽減し、透明性ある現場運営へ

● 多様な人材が活躍できる現場へ

  • 女性大工の受け入れ・育成(軽量型枠の導入が追い風)

  • 外国人技能実習生とのコミュニケーション向上の取り組み

  • シニア層でも働ける部分業務の切り出し


◆ 環境負荷を減らす型枠の新しいカタチ

 

● 廃材ゼロを目指す“リユース型枠”

  • アルミ合金型枠などは、100回以上の使用が可能

  • 組立精度が高く、打設後の仕上がりも美しく再加工が不要

● 脱型不要のフォーム型枠技術

  • 解体せずにそのまま構造体として使える新技術

  • CO₂排出量削減と作業負担の軽減を同時に実現


◆ 型枠工事が担う“建物の品質”という未来

 

最終的に忘れてはいけないのが、型枠は「建物の完成度」を左右する大切な工程だということ。

  • 型枠がズレれば、壁が傾き、床が波打つ

  • 正確な型枠は、安全な建物、美しい仕上がりを保証する

だからこそ、これからの型枠工事は、“未来の建築を支える根幹”として、さらなる進化が求められているのです。


◆ まとめ:型枠工事の未来は、技術×人材×環境

 

  • BIM・ロボット・プレカットで効率と安全性アップ

  • デジタル管理と育成制度で働きやすい職場に

  • 環境配慮型型枠や再利用資材でサステナブルな施工へ

“型枠を組む”という行為が、未来の建築文化をつくる起点になる——そんな時代が、もうすぐそこまで来ています。

次回もお楽しみに!

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